蜂(ハチ)について
- nakakienhrk
- 2021年5月22日
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私たちにとって身近な蜂ですが、刺されると激しい痛みが生じるだけでなく時としては命の危険にさらされる恐れもあります。蜂の生態や刺されてしまったときの対処法、駆除方法などをしっかりと身につけておきましょう。
蜂にはさまざまな種類がいますが、日本国内で見かけることが多いのはスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチです。スズメバチはオオスズメバチやキイロスズメバチなど16種、アシナガバチはセグロアシナガバチやフタモンアシナガバチなど7種、ミツバチは二ホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類がそれぞれ生息しています。
スズメバチ アシナガバチ


蜂は春ごろから活動を始め軒下や樹木など雨風をしのげる場所に巣を作ります。スズメバチとアシナガバチの巣の寿命は1年限りです。
大型の蜂であるスズメバチ。日本に生息しているもののうち、人を刺す代表的なものはキイロスズメバチ、コガタスズメバチ、オオスズメバチの3種です。種類によっても異なりますが、体長は17~45ミリほど。オオスズメバチがスズメバチの中では世界最大種です。体色は、キイロスズメバチは黒色に黄班があり、コガタスズメバチは黒褐色で腹部の各節に黄帯があり、オオスズメバチは橙色の頭と黒の胸部、黄橙色の腹部となっています。活動時期は5~11月ごろで、軒下や屋根裏、樹木、換気口、壁の内部に巣を作ります。巣の形は、初期は徳利を逆さまにしたような形、成熟期はバレーボールのような形です。巣の利用は1年限りで、翌年は別の巣を作ります。一つの巣には1000匹ほどのスズメバチがいます。一般的に、巣を作る時期である6~7月は、直接巣に刺激を与えない限りは人を刺すことは少ないとされています。一方、9~10月にかけて巣は最も大きいサイズとなり、また、新たな女王バチを守ろうとスズメバチたちは極めて攻撃的となります。
アシナガバチは、セグロアシナガバチ、フタモンアシナガバチ、コアシナガバチの3種が日本の人家の近くに生息しています。スズメバチと比較すると性格はおとなしめで、巣を刺激しない限り攻撃はしてきません。体長は11~26ミリ程度。セグロアシナガバチが黄橙色の斑紋、フタモンアシナガバチは鮮やかな黄色の斑紋を、コアシナガバチは黒色の体に黄色い斑紋を持ちます。ふらふらとした飛び方が共通した特徴です。巣の大きさは小規模で、大きさは最大でも手のひら程度で、一つの巣あたりの蜂の数は50匹程度です。巣の色は灰色をしており、植え込みや軒下、ベランダの風通しが良い場所に作られます。活動時期は4~10月です。

蜂に刺されると、蜂の毒によってずきずきと激しく痛くなったり、赤く腫れたりします。また、一度刺されると体の中に蜂の毒への抗体ができ、再び刺さたときにアナフィラキシーショック(急性アレルギー反応)を起こす可能性があります。アナフィラキシーショックは蜂に刺されてから15分以内に起こり、全身の蕁麻疹や悪心などのほか、症状が重くなると意識障害が起きます。最悪の場合、命を落とすこともあります。ただちに病院に行って治療を受けなければいけません。
蜂に刺された時は、刺された場所から20m以上離れるか静かに室内などに退避して、まずは安全を確保します。ミツバチの場合は、患部の毒針をピンセットなどで抜いて、専用の吸引器で毒を取り除いてください。刺された箇所については、周囲をつまんで毒をしぼり出しながら5~10分間程度、流水でよく洗い流します。アナフィラキシーショックによって急激に症状が悪化する危険性もあります。必ず救急車を呼んでください。

巣を作られてしまったら専門の業者に駆除を依頼しましょう。自分で駆除が可能なレベルだと判断しても蜂に刺されたら最悪の場合、死亡してしまいます。時間がたつと巣はどんどん大きくなってしまいます。巣を見つけたら迷わず専門業者に相談してください。
(有)中樹園でもハチの駆除をおこなっております。
ご気軽にご相談ください。
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