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植物日記~ゴーヤ編~

  • nakakienhrk
  • 2021年6月3日
  • 読了時間: 2分

本日はゴーヤについて簡単に説明します。


ゴーヤは、独特の苦みを活かした沖縄の炒め物料理ゴーヤチャンプルーに欠かせない野菜で、夏の食欲増進に役立ちます。料理はこのほか、サラダ、天ぷら、和え物など、さまざまに使われます。ビタミンCが多く含まれていて、炒めても壊れにくいことが特徴です。他には、カリウムやカロテンを多く含み、栄養的にも優れた野菜です。


果実の形には、紡錘形、円筒形、卵形などがあり、長さでは10cm程度から30cm以上のもの、果色には淡緑色から濃緑色、また、白色があり、多種多様です。ゴーヤの特徴である苦みは品種によって強弱がありますが、一般に、青皮・細長種は強く、白皮・円筒状の厚肉種は少ない傾向があります。地域毎に在来種がありますが、近年、収量性を高めたり、苦みを弱めた改良品種や一代交配品種も育成されています。


タネまきはポリポット(9~12cm)に直径4~5cm、深さ1cmくらいの穴を作り、2~3粒をまいて1cmほど土をかぶせ、手で軽く押さえて水やりします。好適な発芽のために、25~30℃に保温します。本葉1~2枚の頃に間引いて1本立ちにし、本葉2~3枚の定植適期苗になるまで育苗します。


定植(直まき)の2週間以上前までに苦土石灰を散布して耕します。1週間前に直径30~40cm、深さ30cmほどの穴を掘り、底に堆肥を入れ、掘り上げた土に化成肥料をかき混ぜて穴に埋め戻し、周りの土を集めて高さ10cmほどの定植床(直まき床)を作り、ポリマルチをします。定植は本葉が2~3枚の頃に行います。


仕立て方は、支柱、棚、地這いいずれでもできます。また、整枝は摘芯・放任どちらでもよいです。摘芯の場合は、本葉5~6枚の時に摘芯をして、子づる3~4本を伸ばします。栽培期間が長いので、生育のようすを見ながら、株の周りに追肥します。


病気には比較的強い作物ですが、主にうどんこ病などが発生します。また、害虫ではアブラムシ、ダニ、スリップス類が発生するので、早期発見と早期防除に努めます。


開花から収穫までの期間は気温の影響が大きく、気温が低い時は開花後30日前後もかかり、気温が高い時は開花後12~20日になります。採り遅れると過熟果になって着色が早まるので、できるだけ早く収穫を行うようにしましょう。


(有)中樹園 中込

 
 
 

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